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2006年4月27日

このファッションは…

昨晩はエアボンチチャットにお邪魔しながらrabe's ボンチインタラクティブを聞いていました。

そこでかかったWeird Al YankovicのGrapefruit Dietというパロディー曲。rabeさんが「この元曲はなんだろう」と言っていたので、ワタシも気になってずっと聞きながらGoogle。 Grapefruit Dietってのはわりと著名なダイエット法らしく、曲名だけで調べるとそんなダイエット法のサイトばかり引っかかる。そしてやっとCherry Poppin' DaddiesのZoot Suit Riotという曲だということが判明。ひっかかったのはドイツ語のWikipediaでした(ていうか最初からYankovicの名前を入れて検索すれば、すぐに彼の公式サイトが出て来て確認できた筈。やースペルがわからなかったわけでして)。

さらに調べるとCherry Poppin' Daddiesってグループは80年代に結成されたグループとか。曲調からふるい曲だと思っていたので、へえーっとびっくり。ネオスウィングというムーブメントがあったのか。ふーむ、知らなかった(まあどんなこともたいがい知らないのですが)。

びっくりついでに、じゃあZoot Suit Riotてナニっと思ってググる。ざっとヒットしたいくつかのサイトを斜め読みして、「Zoot Suitてのはファッションの一種」「ギャングが着た」「これ着た奴らのZoot Suit暴動ってのが実際にあった」というようなことをチャットで言って寝たのでした。

でもなんか気になってもうちょいと調べてみると、これはちょっと違う。そしてもうちょいと深いことに気がついたのでした。どうやらZoot Suitは黒人やメキシカンなどアメリカ社会のマイノリティの中で着られるようになり、とくに1940年代以降は若いメキシカンの間で大流行したそう。だからギャングスターも着ていたんだろうけれど、それだけではないってことですね。

で、Zoot Suit Riotとは1943年にロスで起こった暴動。第二次大戦下のアメリカでは日系人だけでなく他のマイノリティへの差別も厳しくなっており、緊張が高まっていた。これは軍隊や軍需産業への大動員で、それまで存在した人種やジェンダーにもとづく社会的境界が急速に消失し、それに対して白人社会が危機感を持ったことによるものだろう。ロスでは42年のSleepy Lagoon事件のこともあって、メキシコ系住人にはそれだけで犯罪者予備軍というようなレッテルが貼られてしまっていた。これに対する彼らの鬱屈もまたたまっていた。

きっかけはメキシコ系少年のグループと白人の兵士との小競り合いが頻発したこと。女を取ったとか取らないとか、よくあるそんな話から事は大きくなっていった。差別ー被差別の意識と戦時下の緊張の中で事態はエスカレートし、白人の一般市民を含む群衆がメキシコ系住民を片っ端から襲う大暴動に発展した。

(参考サイト: American Experience | Zoot Suit Riots

と、こんなような話だったのですね。うーむ深い。

ところでこのZoot Suitの現物は現在でも販売されていて、こことかここのサイトなどで見れるわけですが…

是非見てくださいね。いいですか見ましたか。なるほど極端に長いジャケットと、極端に太くしてウェストと裾をしぼったパンツが特徴ですね。やや、このファッションは…

長ランにボンタンではありませんか

うーん、既存の価値観への反逆がファッションに現れるとき、無意識に同じものがうまれるのか。それとも時代の前後関係から言ってまさにZoot Suitが参考にされたのか。非常に面白いっ。

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