プリインストール
じたばたしているうちに出遅れてしまいましたが、先週発表されたこの製品。
この度ハギワラシスコムは、先に開発表明*1を行っておりましたメモリースティックワイヤレスLANカードを発売し、全国のカメラ店、家電・PC量販店等にて販売を開始いたします。
無線LAN環境にこだわってきた当サイトとしては、まぁ意地でもとりあげておかなくては、ということで。SDIOがもたもたしている内にMSIOが先に出ると、そういうことですね。18500円は高いなぁとか、いろいろなサイトで感慨が述べられていましたね。3/17発売ということは、PalmDayOsakaに行くと買った人と出会えるでしょうか。
これもすでにどなたかが書いていたんですが、対応機種はTJ25、TJ37、TG50、NX70V、NX60、NZ90となっています。最初は、ははぁソニーが純正のアダプタだしているCFスロット搭載機NX73V、NX80Vをみごとに省きましたななどと邪推したのですが、よく考えたらNX70V/60は対応しているんですよね。どうもNX73V/80VはCFメモリーカードの使用に制限を加えたりした関係で、どこか特別な仕様になってるんでしょうか。
さて細かいことですが、この無線LANカードの仕様表には、「必要なPCシステム環境」としてこんな記載がありますよ。
Windows98SE/Me/2000/XP日本語版がプリインストールされたPC/AT互換機
ちょっとギョッとしませんか。プリインストールってあんた、どうしてそこまで限定するか。
ここには「ソニー製CLIE™にデバイスドライバをインストールする際に、当該環境でのホットシンクが必要となります」との注記があるので、ははぁなるほどCLIE版Palm Desktopのからみだな、と気が付くわけです。たしかにソニーのCLIE各機種の仕様表を見ると、「パソコン動作環境」の「対応OS」欄にはこんな注記がありますよね。
日本語版プリインストール環境のみ対応します。パソコン購入後にOS をアップグレードされた場合、および自作パソコン、標準的ではないインストールオプションが選択された場合などでの動作は保証しません。
これならわかる。すなわちマニアックなオプションつきの環境で動作しないといわれたって、対応できないよ、と言っているわけですね。企業側の予防線としては正しい対応ですし、「保証しない」というのは「まぁおおかたは大丈夫だと思うけど自己責任でね」、という意味だと、わかる人はわかるわけですから、目くじらをたてることもないでしょう。でもこれを、ハギワラシスコムみたいに「プリインストール」とだけポンと書かれると、おいおいと思ってしまうのですが、気にしすぎでしょうか。
「CLIE版Palm Desktopが正常に動作する環境」とでも書いておけば良かったのに。だって要はHotSyncでドライバ入れるだけでしょ?それとも何か複雑な操作をするのでしょうか。
ちなみに最近のCLIEには、某芥川賞作家の『インストール』がもれなく「プリインストール」されてますな(いちおうオチのつもり)。